tiisanakonomi2006-07-08

中学一年生の夏休み
お決まりの読書感想文。
今まで SF系のシリーズばかり読んでいたので、
名作でも読んでみようかと思い
太宰治の「人間失格」を読んでみた。
ものすごい衝撃だった。
幼い頃の妙におどけた主人公の様子が自分に重なった
その時
自分は今まで何してきたんだろうと思った。
そして、激しく落ち込んだ…

自分はいまの自分を演じてきただけなんじゃないかと疑問に思って
色々考えてみた。

主人公のように
大きな重荷は背負ってはいない自分だけど

何か似ている気がした

感受性の豊かな時期だったから
きっと、小説の世界に入り込んでしまったのだろうと思います。

でも、何か少し見えた気がした。
自分の人生もまた
小説の一部のようなものではないかと思った。

自分が作り出す世界で
自分で監督演出して
自分自身を作り上げる。

じゃ、
本当の自分はどこにある!?
本当の自分はどんな人間なのか!??

悩みは深くなるばかりでした。

そして、
夏休みあけの2学期から
その夏休みまで一緒に遊んでいた友人から
急に避けられ
疎外される生活が始まった

今にしてみればなのだけれど…
何かが連動している気がする

自分の悩みのテーマがより深く考察される環境におかれた気がする。

当時は苦しくって仕方なかった
もちろん今だって、繰り返して経験はしたくないと思っています。
だけど、
とっても意味のある時間だったと思える。

あの頃は
本当に 色々なテーマが浮かんできて
色々なことを考えたよ。

でも、今年中学一年生の娘に「人間失格」はお薦め出来ないです。