人間失格 (集英社文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 集英社発売日: 1990/11/20メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 506回この商品を含むブログ (284件) を見る

tiisanakonomi2007-10-18

表紙は変わってしまいましたが、太宰治の名作ですね。

この本は中学1年生の夏休みに読んだのですが
かなりのショックを受けました。

最近娘に「人間失格ってどんな本!?」といわれ
あの頃の衝撃がよみがえりました。

周りからはとても良い子だという評価を受けていた主人公
だけど、それはすべて演じているだけだった …
そんな主人公が自分に重なり
彼の転落の人生がまたまた悲しく…

内容ははっきりとは覚えていないのですが
自分が受けた衝撃のすごさに
その後軽い脱力感に見舞われたものです

そして、
その夏休み明けから
突然 仲間はずれが始まり
自分の人生の中でも不可解な差別を受けた時期でした。

今でもその原因は分かりません

しかし、
今も思い返すと
この本で問題提示を受けた部分の
実地訓練だったのでしょうか?

自分を偽っていると
自分で分かっていながらそれをやめることが出来なかった

そのことが
理不尽な立場に追いやる原因だったのかと
いまさらながらに思います。

もう一度読み返してみようかと幾度となく思いましたが
まだ、手に持つだけでページは開けません。
走れメロス」「杜子春」「羅生門」など、
子供の頃読んだ本たちが呼んでいる気がします。

そろそろ
開いてみたら
何かが見つかる時期かもしれません。

そう、
そういう時期に入ってきた気がします。

色々な糸が繋がって
綺麗な模様が出来てきた頃かなぁ〜〜?

まだ完成はされないけど
意図が少しだけ 垣間見れるんじゃないかという気がします。