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ある女性が体の不調を抱えながら
ある仕事をこなそうとしています。
その仕事はかつては彼女が一手に引き受け
すべてこなしていたものです。

しかし今の肉体的な不調のために
彼女は何も出来ないでいました。
心の中では「情けない、情けない」何度も叫ぶ声が聞こえました。

彼女の心の中は　葛藤がいっぱいです。

実際は
その仕事は彼女でなくても他の人で間に合いました。

自分がやらなくっちゃと思うのは
彼女の「欲」

私自身の存在価値をその仕事に求めていたからです。

しかしその仕事は他の人でもＯＫなのです。

だからと言って
彼女の存在価値が否定されるものでしょうか？？

誰もそんなことは思っていないのですよ。
肉体的な不調に悩む彼女の事を　
大切に思い労わりたいと願っていたのに・・・

彼女は仕事への執着のために
他の事は見えなくなってしまっていました。

その彼女が無理をしながら仕事に手をつける・・・
それを傍らから見ている周りの人間はどうしたら良いのでしょうか。

肉体の苦痛を耐えながら
それでも仕事をしようとするのを手伝うべきですか？

私はそうはしなかった。

彼女の顔が苦痛にゆがみ
それでも続け　やり終え　床に座り込み痛みに耐える姿までを見守りました。
「見守る」なんていうのは傲慢でしょう。

そう、私は手を貸しませんでした。

今の私には
そのやり方のほうが
お互いに良いのだと信じています。