tiisanakonomi2008-10-17

自分をいらない子だと思って育ってきた。
自分の存在の理由を探しながら
周りの人間と関わらなければいけない理由を探しながら
他の人とは違う自分を隠しながら


何か優れたところがなければ
存在してはいけないと思い込んでいた。
だから、
軍隊は好きだった。
優秀な人間が厚遇される状態が好きだった
自分がそちらに入るかどうかは問題でなく
優秀な人間にこそ生きる価値があるという考えかたが
好きだった。

きっと、これは、
少女の考えではなく
少女の近くにいた他の誰かのものだったに違いない

しかし、
彼女は自分の考えではないなどとは夢にも思わなかった。