tiisanakonomi2007-10-26

何を自分自身にとがめていた?
何かの責任が自分にある気がしていた?

自分の存在が誰かのお荷物だと思っていた?
自分がいなくなっても何も変わらないはずなのに
なぜ自分がここにいるのか分からなかった。

夜になると泣いてばかりいた
開いていない窓から空を眺め
「帰りたい」そう思った。

床に耳をあてると
いつも鼓動のように規則的な音が聞こえた
それはいつも当たり前にあった。

夜になると
水の流れる音が聞こえていた
彼女の眠るベッドにまで聞こえる音
それは
毎日聞こえていた
当たり前の日常の1コマだった

みんなにも聞こえると思っていた
しかし、他の人には聞こえなかったらしい
そのことを知ってから
いつのまにか
彼女にも…
いつの間にか聞こえなくなっていた。

その現象がターニングポイントだったのかもしれない
自分の世界を守っていけばよかったのかもしれない

自分の知っている世界は確かにそこにあった。
自分が感じていたものは確かに真実だった。

人から語られ
人から教えられた世界を
彼女は自分の世界だと勘違いしてしまったのかもしれない

本当は
彼女には彼女の真実の世界が分かっていたのに

知らないふりをしてしまった。

そして、その世界を失った
手放してしまった。。。。

そこから、暗いストーリーが始まったのかもしれない。